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さまざまな物理療法

リハビリテーションの分野に関わる方々にとってはお馴染みの「物理療法」ですが、今回はその「物理療法」にフォーカスして詳しくご紹介しようと思います。

「物理療法」は、身体機能の向上を効果的にさせるためのリハビリテーションの一環として、行われています。実は物理療法の歴史は非情に深く、古代ギリシア時代にはすでに存在をしたといわれています。古くから「火」と「水」を用いて、物理療法として治療していたのです。
日本では、1963年に国立療養所東京病院付属として、日本初の理学療法士・作業療法士養成校が設立され、日本の理学療法の歴史が始まりました。
そして今日においては、様々な物理的な刺激を利用して症状を軽減し、組織の回復を促す治療方法が物理療法として行われています。

物理療法の種類と効果

温熱療法:ホットパックや温水を用いて組織に熱を与え、緊張を緩和し血行を促進

電気刺激療法:さまざまな電流刺激を使用し、疼痛緩和や筋肉の強化を促進

光線治療:赤外線やレーザー線を利用して治療し、炎症や疼痛の軽減

水治療:水泳プールや温泉などを活用して治療し、関節の可動域や筋力を向上

神経学的物理療法:神経系の障害や疾患に焦点を当てた治療

職業療法:患者の仕事や日常活動への復帰を支援

老年期物理療法:高齢者の特有のニーズに対応する治療

マニュアルセラピー:手技を用いて関節や筋肉の機能を改善

上記に挙げたものは一部であり、物理療法には他にも多くが存在します。

物理療法は、前述のとおり、炎症や症状の改善と回復を促進する役割があり、運動療法や機能訓練などの他の治療法と組み合わせることで、治療効果の最大化、痛みの緩和、リラクゼーション効果を得られることを目的としています。現在も患者の個々の状態やニーズに合わせてさまざまな手法が組み合わせられ、総合的なアプローチで治療が行われています。
また今も、物理療法について学術論文や特別講演による研究が各所でされており、未来への展望を共有し、物理療法が発展する最中といえます。そして、物理療法機器を製造する各社も未来を見据え開発を行っています。
これらの様々な方々の努力や取り組みが、物理療法の未来をより効果的で進化したものにする一助になると思われます。

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