多くの人々を悩まされている「不眠」。
「不眠」とは、精神的もしくは身体的ストレスなど原因はさまざまですが、苦痛などによって十分な睡眠がとれない状態をいいます。
不眠のレベルは人それぞれ異なり、生活リズムの乱れが原因の一時的なものもあれば、睡眠障害が原因で重症化しているものまでさまざま。
この記事では不眠症の原因と改善方法について詳しく解説していきます。
不眠の主な原因として次の4つのタイプが挙げられます。
・入眠障害
・中途覚醒
・早朝覚醒
・熟眠障害
入眠障害は床に就いてもなかなか眠れない状態。睡眠までに2時間以上かかる場合は入眠障害と言っても過言ではありません。
なお、最も訴えの多い症状になります。
中途覚醒は別名「睡眠維持障害」とも呼ばれ、睡眠後に何度も目が覚める状態。目が覚める回数や時間は人それぞれですが、高齢になるほど多くなる傾向にあります。
早朝覚醒はその名のとおり早朝に目が覚めてしまい、その後眠りにつけない状態。望む起床時刻より2時間以上早く目が覚めてしまう、高齢者に多く見られるケースです。
熟眠障害は十分に睡眠時間を確保できているわりには、朝起きた時に熟睡感がない状態です。
早寝はいつもより早く床に就くために、夜中に何度も目が覚めてしまう原因になります。
また、早寝したことで十分な睡眠を確保できてしまい、その後寝付けないで苦しむケースも珍しくありません。最終的に不眠症の原因につながることもあります。
なかなか寝付けず長寝していると、人間はマイナスなことを考えやすくなります。
たとえば、嫌な人間のこと・金銭問題・現実への不満などを深く考えるようになり、床そのものがストレスを抱える場所へと変貌してしまうケースも。
これによって不眠症に発展する可能性があります。
不眠症を改善する良い習慣・悪い習慣とはどんなものかを、それぞれ解説していきます。
不眠症を改善するために良い習慣としては次のようなものが挙げられます。
不眠症の原因になりやすい悪い習慣は次のとおりです。
自分でできる不眠症改善方法とはどんなものか、詳しく解説していきます。
規則正しい食事を心がけることこそ、不眠症を改善するための第一歩と言えます。
栄養バランスを意識し、朝食はしっかりと食べ、夕食は就寝2時間前までに済ませることが重要です。
適度な運動を週に2~3回、30分~1時間程度行う習慣を身につければ、良質な睡眠を得やすくなります。
運動のレベルはじんわりと汗ばむ程度でOK。時間帯としては夕方がおすすめです。
良質な睡眠を得るためにも以下のことを実施しましょう。
・就寝前のスマホ&テレビをやめる
・夜間の照明は暖色系にする
・就寝前の飲食は避ける
・入浴は40°程度でゆっくり時間をかけて
・寝やすい寝具に変更する
快適な睡眠へと誘ってくれる環境づくりをすることも重要です。
軽度の不眠であれば自己対策でも十分な効果が得られる可能性があります。しかし、何らかの睡眠障害が原因で「不眠症」にかかっている場合は治療が必要になります。
何をやっても改善されない場合は医師に相談しましょう。